152 ページ20
・
伊藤〈この間の気球の時、急に走って行くからAちゃんも参加するのかと思って参加したら居なくビックリした〉
「え、あぁちょっと用があって」
伊藤〈………〉
「………」
伊藤〈……………あの、〉
「んー？」
伊藤〈………俺、Aちゃんが、、好きです〉
「………」
伊藤〈付き合ってほしい、、です……………〉
「………………ごめんなさい」
伊藤〈有岡？〉
「そうじゃなくて、好きとか良く分からないし伊藤くんのことはいい人としか思えない、ごめん」
伊藤〈じゃあ、友達として仲良くしてほしい〉
「伊藤くんがいいなら、」
伊藤〈俺はAちゃんの隣に居れるだけで幸せだから〉
振ったのに伊藤くんの声色は変わらなかった。それが体調の私からするとしんどくて仕方がなかった。
伊藤〈そろそろ昼ご飯らしいけどどうする？〉
「私まだお腹減ってないから先食べてていいよ」
伊藤〈Aちゃんと一緒に食べたいから待つよ〉
「………」
〈A〜〜！〉
「シュリ…………」
シュリ〈どう？滑れそう？〉
『シュリこっちおいで』
シュリ〈えぇ、なんで〉
『体調良くないから』
シュリ〈え、〉
伊藤〈え〉
シュリ〈まだ良くなってなかったの？〉
「朝は調子良かったんだけどね、段々と」
シュリ〈じゃあお腹空いてない？〉
「うん」
シュリ〈そっか、〉
「それより慧は？」
『女子に囲まれてる』
「そっか、どうせ鼻の下伸ばしてんだろうな」
『じゃあ俺たち昼飯食いに行ってくるわ』
「うん、バイバイ」
シュリ〈バイバイ〉
伊藤〈飲み物買ってこようか〉
「あるから大丈夫だよ」
伊藤〈そっか、気づかなくてごめんね〉
「ううん、でも、万が一風邪だったら移すかもしれないから伊藤くんも昼食食べてきてほしい」
伊藤〈………………わかった、じゃあね〉
「うん、バイバイ」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナコ | 作成日時：2022年8月22日 3時
