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〈それでは初心者コースということで徐々に滑れるように頑張りましょうね！〉
一つ一つ説明を受けて実践してみるもなかなかダメ。
何回も尻餅をつく羽目に。普通のコースを見ると楽しそうに滑る人たちが羨ましい。皆んなはどれくらいで滑れるようになったんだろう…………。
「っ、………………」
やっぱり体調は悪く、めまいがししゃがみ込んでしまった。
先生〈Aさん大丈夫？〉
「ちょっと、しんどいです」
先生〈温まりにいきましょうか〉
「はい」
せっかくの修学旅行なのに寒さのせいで体調は悪くなる一方。先生につれられてお昼を食べる所の近くにあるソファーに座った。近くには暖炉もあり冷えた体を温める。
『何やってんの』
「わ、ビックリした………」
『また調子悪くなった？』
「ちょっとだけ」
『そっか、無理すんなよ』
「うん、ありがとう。…………戻らなくていいの？」
『もう戻るけど』
「そっか」
〈Aちゃん〉
「伊藤くん………」
伊藤〈有岡悪いけど、Aちゃんいいかな〉
『あぁ、』
少し嫌味を含んだ言葉に大貴はイラッとしていることを表情にして出口の方に向かっていった。
それと同時に伊藤くんは私の横に座ってきた。
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作者名：ナコ | 作成日時：2022年8月22日 3時
