歪んだ夕日 IV (ページ17)

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Aなんかあった?大丈夫?
シュリ大丈夫!先寝てていいよ!

本人が大丈夫と言うなら……と思いしんどい体を休めるためにベッドに体を預ける。

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「ん、………………」

瞼越しに伝わる明るさと寝起きに聞くにはちょっと辛い高めな声で目が覚めた。

『じゃ、おやすみ』

シュリ〈ね、やっぱりもう1回キスして〉

『ん、』

何時なのかは分からないけど、明らかにシュリと大貴の声だった。しかも、2人のリップ音聞かされてとんだいい迷惑だ。

シュリ〈ゃ、長いのして〉

『A寝てんだろ？』

シュリ〈寝てるから聞こえないって、それとも聞かれたくない理由でもあるわけ？〉

『ないけど』

シュリ〈けど？〉

『いや、別に』

シュリ〈こっち来て〉

『ここでいいだろ？』

シュリ〈ベッドでしたい〉

そう言うと、2人の足音がだんだん近づいてきてサイドテーブル挟んだベッドに2人が座ったであろう、布団の音が聞こえた。

シュリ〈んッ……………〉

『………』

シュリ〈っ、………………〉

『おしまい』

シュリ〈続きしないの？〉

『やったじゃん』

シュリ〈シたい〉

『腰痛くなるよ』

シュリ〈Aがいるから？〉

『毎回Aの名前出すけどさ、俺が好きなのはシュリであって、アイツじゃない』

シュリ〈じゃあAに好きって言われたら？〉

『好きじゃないから付き合えないって言う』

シュリ〈絶対？〉

『うん、だからもう寝よ？明日もあるし』

シュリ〈うん、おやすみ〉

『おやすみ』

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