歪んだ夕日 IV (ページ2)

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arok said

伊藤〈有岡、一緒に食べない？〉

『俺、伊野ちゃんと食べるんだけど』

伊『俺はいいよ、2人で食べたら？』

伊藤〈じゃあ食べようよ〉

『あぁ、』

まともに話したことないし、俺に対して興味ないくせに一緒に食べるのはだいぶ苦痛の時間。

『俺になんか言いたいことでもあんの？』

伊藤〈Aちゃんのことなんだけど〉

『なに？』

伊藤〈俺、最終日告白するから〉

『そ、で？』

伊藤〈驚かないんだ〉

『別に』

伊藤〈Aちゃんのこと好きなのかと思ってた〉

あー。コイツ俺の苦手なタイプだわ。一枚上手みたいな喋り方腹が立つ。
まぁ、でも、Aのことよく知ってるのは俺だし。さっきまでキスしてたことなんてコイツは知らなんだなと思うと優越感に浸れた。

『ふ、なわけ』

伊藤〈じゃあAちゃんからオッケー貰えても恨まないでね〉

『へー、そんなに今日手応えあったんだ』

伊藤〈まぁ〉

『良かったじゃん。それに恨むもなにも、俺はシュリが好きだから関係ない』

伊藤〈………〉

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