短編集 Ⅵ (ページ4)

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『久しぶり』

「だね」

『………』

スマホをダウンの中にしまい両手を広げてる侑李
そろそろ恥ずかしいから来てなんてぶっきらぼうに言う侑李の腕の中に収まる
最近買ったんだーってLINEで送ってきた白いダウンは外の気温のせいで冷たかった

「つめたい……」

『あーごめん』

「んん、大丈夫」

リビングに戻り、ダウンを脱ぎ、山田くんとお揃いで買ったカバンを置きソファーにだらーっと体をあずけた

『好きだよ』

「つ、……」

『すき、』

「ん、…………」

そう言うと唇を重ね合わせてきて、徐々に長く深くなっていく

『ずっと一緒』

「そうだね、」

『シャワー浴びてきたし、泊まっていいよね？』

「ぁ、うん」

しばらく話してそろそろ眠たくなってきてたから寝室に向かう

『そう言えば、涼介がAのこと紹介しろってうるさいの』

「山田さん、？」

『そ、でも会わせたくないな、、』

「へ、？」

『だって涼介に惚れられたら困るから』

「そんなことないでしょ、？」

『自覚もって』

「じかく、、」

『そ、かわいいっていう自覚』

「んー」

『まぁ、僕の隣に居てくれれば何の問題もないんだけど』

「いるよ、ずっと」

『ずっと？』

「うん」
　

END

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