短編集 Ⅵ (ページ24)

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『俺、知念でもやだ』

「ん？」

『2人でご飯食べてるの』

「………りょーすけの友達じゃん」

『男じゃん』

「まぁ、そうなんだけど…………」

『あ、セブン寄ろ』

「うん」

自分で男性の話し振ってくるくせに、私が男性の名前を出すことすら嫌うりょーすけは直ぐに話しを変える癖がある
りょーすけの家までの道のりにあるセブンは新しくできたばかりで何気に初めて行くななんて呑気に考えていた

『欲しいものあった？』

「アイスにしようか、このティラミスにしようか迷ってる」

『どっちも買ったら？』

「んーーー」

『入れていいよ』

「アイスにする！」

アイスを手に取りりょーすけの持つカゴにアイスを入れると、0.01mmと真ん中に書かれた箱が入っていた、それも二箱も

「っ、………」

『あーこれ？』

「うるさいバカ」

『そんなに言う？』

「二箱も要らないでしょ」

『予備じゃん』

「はぁ、……」

顔のニヤニヤ抑えきれていないりょーすけに少し怒りを覚えてさっきまで買おうかまよってたティラミスに加えて、カフェラテとチョコのお菓子も入れてやった

『A？』

「だいちゃん、」

有『久しぶりじゃん』

「ねー………ここでバイトしてたんだ」

有『家近いからさ』

「引っ越したの？」

有『一人暮らし初めてさ』

「想像つかないんだけど」

『………』

有『彼氏さん？』

「うん、まぁ、」

店内をグルグルしてたらいきなり話しかけてきたと思ったら中学の同級生の大ちゃん
ラフに話せるし居心地が良いのは今も変わらないななんて思っていると隣にさっきまで居なかったりょーすけが立っていた

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