短編集 V (ページ1)

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私だけの特権だったりしますか｜arok ページ1

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私だけの特権だったりしますか
arok

「…っ、、、、！」

取引先だった大貴くんに一目惚れをしたら、大貴くんも一目惚れをしてくれたらしく晴れて交際を始めた
そして今日は………！
大貴くんのおうちでお泊まり、なんだけど……。

『あっちぃ』

「……っ、」

『どうした？』

「い、いえ！」

『敬語に戻ってるよ、敬語なしでしょ？』

「……うん」

お風呂から上がった大貴くんは乾かしたであろう、だけど少し濡れてる髪と少し太めの黒縁メガネがあまりにもカッコよくて心臓が持ちそうにありません、
今日が命日かもしれません

『どうした？怖い？』

「ちが、うくて……」

『ん？』

「その、」

『うん』

「メガネ」

『メガネ？』

「メガネかけてる大貴くんがカッコよくて、……」

『そんなこと？』

そんなことって、私のとっては重要ですよ！
仕事はスーツ着て髪の毛もちゃんとセットして、デートの時はダボっとした服で髪も寝癖くらいは直してる感じでそのギャップにやられてたのに更にギャップがあるなんてズルい

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