天才少女は大変だ。

12 ページ14

時間は過ぎていき、入学式が来た。





今私はとてもイライラしている。




レイジさんに車で送ってもらい、
さっきまで楽しかったのに。




なに？あいつ。いかにもナルシストって顔。




……………気持ち悪っ…。




誤解しないでね、一目見てそう思ったわけじゃないから。
まわりに女の子いっぱい従わせてて、
さっき私と目があったとき、
ウインクしてきたんだよ。
自分のことをかっこいいと思い込んでいるようだ。

あの人よりもかっこいい人いっぱいいるから。





桜が咲き誇っている中、入学式が始まった。




先「新入生代表の挨拶。
　 新入生代表、鈴木A。」




「はい。」




めんどくさいめんどくさい。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
今すぐ帰ってきとらちゃんとか双葉ちゃんに
癒されたい。




そんなことを思いながらも、
完璧な営業スマイルを顔に貼り付け、
私はステージに上がる。




(挨拶はとばさせてください。)







先「第３２回入学式を終了します。」






やっと終わった……………！！！！
これから自分のクラスに行って、
先生の話を聞けば帰れる。
まだ終わってない仕事がいっぱいあるんだ。
早く片付けて寝たい。
もう何日だろ、5日間くらいまともに寝てない。
そういえば、私は今回のことを詳しく学校に
説明しなくちゃいけないのか…………。
そーゆーのはさ、学生に任せないで
大人がやろうよ…………。

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す