モブの心得4【ハイキュー】

モブの心得 2年後の話 ページ40

貴方side


高校を卒業してからもう2年がたった。

それが何を意味するか。つまりは大人になってしまった。ということだ。

大人になった。

それはお酒が飲める、タバコが吸える。
まぁその他色々あるけど、そんなことはどうでもいい。

私の家に一通の手紙が届いたのだ。

"元バレー部で同窓会するからきてね！4/1の19時に高校前集合！" みんなのアイドル及川さんより！

文面だけで殴らせたくなるような人間なかなかいないのではないだろうか。

が、しかし。2年が経ち、実は卒業してから1度も元バレー部にあっていないのだ。
みんなどんなふうになってるのか。という興味は若干ある。というかかなりある。
マッキーとか、花ちゃんとか。 絶対色気やばいよね。ムンムンだよね。なんかだしてるよきっと。

及川に誘われていくというのはなんだかムカつくが、それ以外のメンバーには会いたいから行くっきゃない。

＿＿＿＿＿＿＿＿

当日。なんだかんだで一番乗りについてしまった自分。

これじゃなんか一人浮かれて楽しみにしてたみたいじゃん。こんなに早くつくっけ高校って。
「お、相澤はえーじゃん。つかなにブツブツ言ってんだ？」

最初に来たのは岩ちゃんだった。てか声にでてたのか。

「岩ちゃん………2年経っても変わんないね」
「それは褒めてんのか貶してんのかどっちだ。」
「どっちも。」
意味わかんねぇ。なんて岩ちゃんが行って、2人でほかのメンバーを待つ。

「岩ちゃん最近どう？」
「まぁぼちぼちだな。相澤は？」
「こっちもぼちぼち」

2年も経つと、なんていうか話題がなくて。話が続かない。というか。気まずい。

葬式のような状態のまま、ほかの奴らが着々と集まってきた。

「おーっお前らはええな。もしかして楽しみにしてた感じ？」
「実は1番部活に思い入れありました的な？」
そう言って絡んでくるのは花松コンビ。

あ……かわってない…2年前のままだ…

なんて考えてたら、いきなり話題が私のことに変わった。

「なんかさ、相澤変わったよな」
「へ？うそだ！失ったのは若さだけのはずよ！」
「あ、やっぱかわってねぇわ。」

なんなんだよ。

「いや、ついに女になったかぁって思ったけどそんなこと無かったわ。」
「ほんとに失礼だなおい。｣

あと及川だけだねーなんて話してたら、岩ちゃんの携帯が光った。

「及川、彼女とデート長引いたから遅れるって。」

「…………は？」

おい主催者。それでいいのかそれで。

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