▼続き▼ラーメン食べたいなぁ、豚骨と塩が好きです ページ34
ショッピside
「ショッピくんはええ子やからなぁ」
俺の肩に頭を預けたシャオさんがふと呟く。
それは俺に言い聞かせる、というよりは彼の独り言のようだった。
俺も咀嚼を続けながらなんとなく彼の独り言を聞く。
「仕事が出来て、真面目でそんなショッピくんに皆甘えてしまうんやなぁ」
俺のことを褒めてくれてるのだろうか。
小さく頭を下げながらまた新しく麺を持ち上げてふーふーと冷ましだしたとき。
「……でもな」
彼の声が優しく上擦った。
たまに出る彼の酷く優しい声色。
「たまにはショッピくんも甘えてくれてもいいんやで？」
その一言がやけに俺の左耳にこびり付いた。
それと同時にさっき感じていた鼻の奥のつんとした痛みが大きくなってそれが溢れた。
目から雫として。
ひとつ溢れた途端堰をきったように涙が溢れ出した。
そんな俺の様子も知らずに彼はまだ言葉を続ける。
「あ、でも甘えるのは俺だけにしてや、可愛いショッピくん他の人にみせらr………え！」
そこで初めて俺が泣いているのに気付いた彼が慌てて俺の涙を拭う。
「俺なんか酷いこと言ってもうた？ごめんな？？」
眉をすごい角度に傾けて謝る彼に微笑んだ。
俺の頬を包む彼の手が暖かい。
泣きながら笑う俺を見て彼は更に不思議そうな顔をした。
「ホント、シャオさんには適わへんなぁ」
未だ収まることも、収める気もない涙はぽろぽろと俺の頬を伝う。
彼はそんな俺の頭を撫でた。
するとぐいっと引き寄せられてわしわしされたので流石に店だから、と恥ずかしくなって彼から離れる。
伸びてしまう前にラーメンを食べきろうともう冷ます必要もない麺を啜る。
いつも食べている塩ラーメンが、なんだかいつもよりしょっぱい気がした。
「いやーショッピくんの泣き顔久しぶりに見たなぁ」
お酒が入って上機嫌になっている彼と手を繋ぎながら帰路に着く。
今更この歳で人前で泣いたのが恥ずかしくて俺は顔を隠すように俯いた。
目元がまだジンジンと熱い。
わりと気にしている俺を他所に彼は子供のように腕をぶんぶん振る。
おかげで俺の体も揺さぶられる。
「ちょ…っ、酔い過ぎっすよ」
暴れる彼を押さえ付けたとき目が合った。
「ふふ…っ」
顔が離れて顔の彼を見ると街灯に照らされたその顔は酒のせいかほのかに赤い。
その顔が笑う。
「ほんま、いつも頑張ってるショッピくんが好きやで」
その一言に再び目尻が熱くなるのを感じながら俺は子供のように腕を振って歩き始めた。
「今日はシャオさんに甘えるって決めたんで頑張るのやめまーす」
俺の言葉に彼は嬉しそうに笑い声をあげる。
今日も、俺は幸せだ。
おなすびさんリク！ 泣き虫 sho×rb ♡→←Rioさんリク！ 帰り道 sho×syp 会社パロ
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ぽっとけーき(プロフ) - ここでのリクエストは更新停止中の続編(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/hana2006094/)に書かせて頂きます (8月5日 19時) (
レス) id: 300a10b231 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷ - グロい系は地雷なのでその辺よろしくお願いします！ (8月5日 0時) (レス) id: ab3c60d0f5 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷ - 初コメ&初リク失礼します！syo×siがみたいです... ちなsiさんは受けでお願いします！ (8月5日 0時) (レス) id: ab3c60d0f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミール - クロノアさんが攻めのトラゾーさん受けがみたいです！！ (7月23日 19時) (レス) id: 9c2c150933 (このIDを非表示/違反報告)
憐華 - ぽっとけーきさん» わかりました………！ありがとうございます、！！ (2023年4月26日 0時) (レス) id: fab616ee26 (このIDを非表示/違反報告)
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