★続き★画伯注意ですよ〜 ページ3
鬱先生side
あれから何年。何十年。何百年と経ったのだろう。
何度も大きな戦争が起きて地球は壊滅した。
建物は崩れ、生物は俺を除いて何も存在しない。
そんな世界を、俺は今日も1人歩いていた。
いや、正確には。
俺の心に残る彼と。
何も存在しない世界で過ごす時間は酷く長くて、退屈で普通ならば正気を保っていられなかった。
それでも今こうして自我を保てているのは。
「お前のおかげや、シッマ」
彼の墓石に手を添えて話しかける。
俺の心を支え続けてくれているのは彼だ。
植物も枯れ果てた世界で唯一彼の墓石の周りだけ緑が溢れている。
俺は今、心の中の彼と2人だけの世界を堪能している。
「シッマ、空が高いなぁ」
ビル群の消え去った空はとても高く、開放感に溢れていた。
俺は墓石にもたれて座り、彼と共にそれを見上げる。
そのとき。
「……っ！？」
ふと、胸が痛んだ。
全身から汗が噴き出して頭痛がする。
その時俺の本能が理解した。
今なら、死ねるんじゃないかと。
彼の元に、行けるのではないかと。
死神に後ろから鎌で首を狙われているような感覚。
俺が「死にたい」と首を縦に振ればきっと鎌は引かれ、俺は念願叶って死ぬことができるのだろう。
彼の元に行って寂しいおもいをすることは無いのだろう。
それでも俺は。
「……もう少しだけ、生きさせてや」
そう、独り言を呟いた。
すると背中の悪寒は去り、代わりに何か温かみに包まれる。
彼に後ろから抱きしめられているようだった。
この世界はひとりぼっちではない。
まだ俺の心の中に彼がいる世界をもう少しだけ味わっても良いだろう。
「……待っててくれるか、シッマ」
俺は墓石に笑いかける。
思わず涙が滲んで目尻から垂れた。
少し歩こうと、墓石から離れたとき。
「待つも何も、ずっと一緒におるやろ」
そう声が聞こえた気がした。
きっと幻聴なのだろう。
風の音と聞き間違えたのかもしれない。
それでも俺にとっては涙が止まらなくなるほど恋しい音だった。
この後、地球は少しずつ復興を遂げ何故か復活した人類が2023年の時のように元通りの生活を送っている。
そこで俺が。
「大先生！久しぶり！！」
彼に似た男と出会うのは。
また、別のお話である。
ーーーーーーーー
ようやく終わりましたね、性癖語りが長くてすみません！
次回からリクエストです！！
ピッピ168号さんリク！ ﾊｧﾊｧ(タイトルが思いつかず過呼吸) kn×zm+shp×em ♡(リクは♡じゃなかったけど思いつかず) リバ→←★続き★癖書いてる時間が1番幸せ
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ぽっとけーき(プロフ) - ここでのリクエストは更新停止中の続編(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/hana2006094/)に書かせて頂きます (8月5日 19時) (
レス) id: 300a10b231 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷ - グロい系は地雷なのでその辺よろしくお願いします！ (8月5日 0時) (レス) id: ab3c60d0f5 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷ - 初コメ&初リク失礼します！syo×siがみたいです... ちなsiさんは受けでお願いします！ (8月5日 0時) (レス) id: ab3c60d0f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミール - クロノアさんが攻めのトラゾーさん受けがみたいです！！ (7月23日 19時) (レス) id: 9c2c150933 (このIDを非表示/違反報告)
憐華 - ぽっとけーきさん» わかりました………！ありがとうございます、！！ (2023年4月26日 0時) (レス) id: fab616ee26 (このIDを非表示/違反報告)
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