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白石side
あの、中に。
名取先生の大切な恋人さんが。
なら、なおさら助けなきゃ。私が。
「救出出来ました!心拍ありません!どうしますか?」白石「もちろん治療します。ほかの方の治療は完了しています。重症度も低い為、此方を優先的に搬送したいので、手配お願いします!…名取先生?…大切な恋人だからこそ、救ってあげて?…多分この人を救えるのは貴方しか居ない。」名取「わかり、ました。」
雪村「っサチュレーション下がってます!血圧60、心拍110です!!」白石「まずい。…AED用意して、原因は?」名取「心タンポナーデです。」白石「心嚢穿刺する。太いカテがないから」名取「並行して心嚢開窓の準備します」
白石「OK。あとは、止血を優先して、」名取「CATを巻いてあります。」白石「わかった。じゃあ、血管見つけてペアンで挟んで」
雪村「血圧、90まで上がりました。」白石「はぁ…。とりあえず、持ちこたえたかな。翔北で改めて治療するから、ヘリで運ぶよ。手配してくるから、挿管しておいて。」名取「…分かりました…」
名取side
よかった。本当によかった。このままいなくなってしまうような気がしてならなかったから。
雪村「よかったです。名取先生の大切な人を守ることが出来て。」名取「〜〜〜っ、うん…」
雪村「ほら、泣いてないで、挿管してください。ヘリで運び終えるまでは、医者です。」
名取「…うん。…チューブ。」雪村「はい。」名取「口からは無理かも…。経鼻挿管する」
雪村「チューブ変えます。」名取「よし、入った。アンビューお願い」
雪村「はい。ヘリには誰が同乗しますか?…先ほど話されてた…山田さん?も、怪我が酷いのでそちらの救急車にも一人…。名取先生は、ヘリに乗るように伝えてきます」名取「え?あ、ありがと…」
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作者名:救命医を目指すとびっ子 | 作成日時:2018年10月28日 1時