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中島side
(死ネタ入ります！無理な方は飛ばして下さい)
ヘリが戻ってきた。相変わらず風圧はすごいけど、中から降りてきた名取先生が、ちょっとかっこよく見えたのは、本人には内緒！
担架をガラガラ引きながら、色々バタバタしてるから、話しかけることは出来なかったけどね。
なんだろう。あ、道の途中で止まった。
わ、急に切っちゃったよ！これ、見てていいの!?せめて、もうすぐ病院なんだから、そこに入ってからじゃ…
知「全部声に出てるよ。」名取「心臓マッサージしても、効果なくて…。切ってやってみる。」そういうと、急に手を入れる名取先生！
大「え？手、入れて大丈夫…なの？」名取「うん。…」雪村「頸動脈触れません。」
雪村さん…だっけ？が、震える声で伝える。頸動脈は分かる。でも、それが触れないってことは、やばいってことだよね…。
名取「…ひどい血腫…。これじゃ遮断できない…」雪村「サチュレーション下がってます！」名取「…白石先生に連絡とって。次のヘリが来たら、乗って戻るからって。それまでは、何とか」
そう言いながら、何かを注射する名取先生。俺たちはもう、ただ見守ることしか出来ない。
すると、しばらくして白石先生が来た。
白石「名取先生。変わるから、そこで待ってて」名取「…いえ。ヘリが来るまでは、治療させてください。…俺が担当した患者です。たとえ助けられなかったとしても、投げ出したくない。」白石「…もう、やれることは無いわ。」名取「それでも構いません！…お願いします」白石「名取先生…何が名取先生を変えたんだろうね。」
名取「自分では、変われなかったんです。ここに来てなかったら、父親に自分の意見すら、言えなかった。だけど、翔北の皆が変えてくれた。だから、変わった自分で、助けたい。」
それからしばらく、名取先生は静かに、それでも力強く、心臓マッサージを続けた。
すると、その人が目を開けた。
「ありがとう。先生。もういいよ。…先生の手で、沢山の人を助けてあげて、」その言葉を聞いた瞬間、颯馬くんの瞳から涙が1粒落ちた。
そして、名取先生は、手を離した。すると、大量の血が流れ落ちた。
白石先生は、名取先生の背中をさすってから、病院へと戻っていった。
ねえ、颯馬くん？すごい変わったね。出会った頃は何もかも諦めてた。だけど、今の君はすごい輝いてる。自分を責めないで？だって、名取先生はそんなに変われたんだもん。今の名取先生に治療してもらえて、感謝してるよ、きっと。
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作者名：救命医を目指すとびっ子 | 作成日時：2018年10月28日 1時
