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名取「藍沢先生、ヘルプ頼みますか？」藍沢「傷病者は多いが、重症度は低い。とりあえず、3人で治療する。俺は飛行機の中へ行く。名取、雪村は、トリアージ頼む。それから、赤タグの治療。ヘリで運ぶ前に、出来れば挿管頼めるか？」名取「分かりました。…CTの準備は出来てます。頭部CTもオーダーしますか？」藍沢「頼む。」
名取「サチュレーションが下がってきているようです。」藍沢「ペアンあるか？CATとか、タオルも。止血を優先する。汚染に気をつけろ。」名取「輸液は持ってるので、軽く洗います。」藍沢「骨盤骨折が優先だ。固定しておけ。あとは、翔北に運んで、藤川に変わる」
Ｊ「全くわけわかんない…。」
名取「入っていいのはここまでね！行ってくる！」
Ｊ「行ってらっしゃい！」
知念side
颯馬と、藍沢先生が言っていた訳の分からない用語を調べることになった。
中「えーっと、トリアージ…」山「あった。災害などで多数の傷病者が同時に発生した場合、負傷者の緊急度や重症度を判定し、治療や搬送の優先度を決めること。だって。」中「へえ…。じゃあ、自分で判断して、治療しなきゃダメなんだ…」
白石「そうよ。」岡「!?」高「あの、誰ですか？」白石「初めまして。白石です。一応、名取先生の指導医になるかな。でも、直接的に指導してるのは別の先生。私は、スタッフリーダーとして、指示する係。」高「そうなんですね」
白石「他には？」色々説明すると、教えてくれた。
白石「現場では、黄色、赤、黒に分けるの。黄色が比較的軽症な方、赤は重症患者、黒は残念ながら亡くなってしまった方。」
「挿管って言うのは、患者さんの口の中にくだを通すこと。っほら、あの人みたいに。…胸のあたりまで通して、呼吸ができやすくするの。現場ではよくテレビで見る、風船みたいなのを付けて、病院では酸素を送り込むの。意識が戻ったら、酸素マスクに交換するってこと。」
「CTは分かるわよね？頭部CTって言うのは、頭部を写すCTのこと。ペアンは、ペアン鉗子って言って、止血を使用するハサミの事ね。CATは、止血帯の一種類。
サチュレーションは、動脈血酸素飽和度っていうの。血液中のヘモグロビンと酸素の結合の割合を示す値でね、酸素が体に届いているかを見るための指標になるの。ちなみに、96%以上が正常値ね。ドラマでよく聞くでしょ？サチュレーション下がってます！って。あれは、96%以下になったっていうこと。」Ｊ「なるほど…」
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作者名：救命医を目指すとびっ子 | 作成日時：2018年10月28日 1時
