まっすぐに君の事を (ページ11)

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名取side

そして、次の日。また山田の病室に全員で向かう。
岡「そう言えば、昨日のあの人、だれ？」名取「ん？…ああ。藍沢先生。俺の上司。けど、指導医は違う人だけど。俺達が来た時には、まだ脳外科にいたんだ。だから、脳の専門家。チェックもあの人の仕事」中「あはは…。」山「すごい使われてる感がする。きっと、めんどくさい後輩なんだろうな…」名取「なんで」山「颯馬って、必要以上につんつんしてるから」
光「俺よりもね。」慧「自分で言うんだ。」
高「まあ、確かにね。ツンデレって言うか、ツン9、デレ1くらいじゃない？」
名取「…。はぁ。もういいよ、勝手に言ってて。」そう言い捨て、点滴の量を調整する。そして、山田の体調を管理している、機械を弱める。
名取「ほら、診察するよ。みんなちょっとどいて」山「えー、颯馬に診察されたくない。」名取「なんで！」山「イタズラされそう」
名取「あのさあ！今仕事中。そんなことしません。早く、手、邪魔。」山「…。」名取「おっけ。もう元気だね。明日あたりにHCUに移せないか聞いておく。」山「なにそこ」名取「ICUより一個下。良くなってきたらそっち行くの。そこで大体は退院するんだけど、長い怪我の場合は一般病棟に移されるってわけ。」山「なるほど…」

知「ねえ！今日この後おしゃべりしない？」名取「あー、今日書類まとめないと。あと、藍沢先生とヘリ担当。」知「なるほど…。じゃあ、書類仕事の時とか、ICUの時は着いてく。ヘリの時は…一緒に走る！ヘリが飛ぶの近くで見たいなあ…」名取「えぇー…」知「だめ？(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)」名取「…もお…仕方ないな…邪魔しないでよ？」知「やったね！」
でもね、俺は見てたよ。知念が山田に悪い顔してるの。羨ましいだろ…みたいな顔してたの…

そのまま、スタッフステーションに行き、皆で並んで思い思いのことをしてると、アラートが大音量でなった。

＜アラートレッド、アラートレッド、成田空港消防司令室より、ドクターヘリ要請です。スカイベトナム531便が乱気流に巻き込まれ、機内で傷病者が多数発生。成田空港へ引き返し、現在着陸体制に入っています。＞

それを聞き、すぐに立ち上がり、CSの町田さんに聞く。
名取「ヘリ飛べますか？」「成田空港方面視界良好です。ヘリ飛べます。」
藍沢「行くぞ。」名取、雪村「はい！」

名取「ほら、行くんでしょ。ダッシュ!!」
Ｊ「りょーかい!!」