ペット、始めました。 (ページ37)

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今日、何故か先輩からご飯のお誘いがあった。

「なんですか、また告白ですか？」

野「お前なぁ……」

ていう冗談で流したけど、時間、場所とか全部知らされたから本当に誘ってるみたい。

場所も、いつも行く飲み屋じゃなくて少しおしゃれな飲み屋。

涼太は仕事だし、まぁいいかと思ったのでとりあえずOKにしといた。

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夜、仕事が終わり待ち合わせの場所に向かう。

カランカラン

「先輩？」

中には、誰もいない

店員も、先輩も

店を間違えたのかな？

そう思い、ドアに手をかける。

"お待ち下さい"

後から聞こえたその声は、聞き覚えのあるあの声。

「涼太？仕事は…」

涼「おいで、」

そう言って私の手を引っ張る。

仕事は？なんでここに？先輩はどこ？

沢山の疑問で頭が埋め尽くされていく。

涼「ここに座って？」

「うん…、？」

訳が分からないまま、用意された席に座る。

そして、私の目の前には涼太が座る。

今気付いたけど、涼太の服装はまるで執事みたいな服。

涼「A、俺さ」

「…？」

涼「Aと出会えて良かったよ」

「…いきなり、どうしたの？」

涼「俺と、一生一緒に居てくれませんか？」

"一生一緒に "

言葉の意味を理解するまで、さほど時間はかからなかった。

私を真っ直ぐに見る涼太の目は、私を愛おしいと言ってる。

「…っ…」

涼「俺と、結婚して下さい」

やっと、やっと

涼太と、ずっと一緒にいられる

涼太は、2人の指輪を出して、私の指にはめた。

涼「これは、俺とAがこれからずっと一緒にいるっていう約束の証」

"ずっと、俺のそばにいてください"

涼「ほら、泣いてないでお返事聞かせて？」

「よろしくっ、お願いします…っ」

涙でぐちゃぐちゃになった顔を覆いながら言う。

涼「よろしくね」

涼太

ボロボロになった体で初めて涼太と出会って、ペットになって

美味しいご飯作ってもらえて、たまに喧嘩したりして

涼太と出会って、本当によかった

ありがとう、涼太