ペット、始めました。 (ページ26)

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涼太の家が分かってから、私は毎日涼太の家に向かった。

中の様子を伺う。

すると、料理をしている涼太がいる。

懐かしい。

私もよく作ってもらった。

懐かしい思い出に浸っていると、あの女が家に帰ってきた。

どこか違う。

様子がおかしい。

涼太の家を突き止めてからあの女との関係性を探ってるけど、最初と比べて親密な関係になった気がする。

結婚でもするの？

だめ、そんなこと私がさせない。

あんたに涼太は渡さない。

何をしてでも、奪い返してあげる。

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その夜、女は家を出た。

どうやら買い物に行ったらしい。

今がチャンスと思った私は、待ち伏せしていた車から降りて涼太の家に向かう。

ピンポーン

インターホンを鳴らすと、すぐにドアが開く。

涼「はーい、」

理「やっほー」

涼「…理沙、なんで」

なんで俺の家をしってるの？とでも言いたそうな顔。

相変わらず可愛いな笑

理「涼太に会いたくて来ちゃった♪」

涼「来ないでくれる？それに、今は彼女がいるし」

理「そんな事言わずにさぁ笑覚えてる？ホテルのこと。」

ホテルで言ったあのこと。
覚えてる？私を邪険に扱ったら、あの女を放っておかない。

自分の大切な人を傷つけるとなれば、涼太でも言うことを聞くだろう。

涼「悪いけど、そんなのには乗らないよ」

理「え？」

涼「傷つけたいなら傷つければいい。その代わり俺が全力で守るから」

なに、それ

そんなにあの子が大事？

私と別れてまだ数ヶ月しか経ってないのに？

少しも、私のこと興味ないの？

なによそれ

絶対許さない。

何がなんでも、涼太をまた私のモノにしてみせる。

見ててね。 Aちゃん。

心の中でそう呟くと私は、道端にに落ちていた高梨Aという名刺を握りつぶした。