ペット、始めました。 (ページ16)

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家に帰って、玄関を開けるなりよだれが出てきそうなくらいいい匂いが漂ってきた。

「ごはん…」

涼「あはは笑Aの顔可愛い笑」

「可愛くないし！！」

可愛いなんて言葉をサラッと言った涼太は、私の手を引いて洗面所に向かった。

涼「はい、Aちゃんおてて洗わないとご飯食べれないからね～」

「手くらい自分で洗えますー」

涼「それはそれは、成長したね笑」

涼太が私を馬鹿にすることが最近増えてきたから、そういう場合は軽く殴ってやる。

殴られても涼太はいたぁい笑なんて言って、全然痛くなさそうにして笑ってる。

「早く、早く食べよ」

涼「はいはい、せーの。いただきまーす」

最後までいう前に、箸を進ませる。

涼太の作るご飯はヘルシーなのに美味しくて、最高。

「んんぅ～おいしっ！」

涼「それはそれは、作りがいがあります。で、会社どーだった？」

「んー、特に何もないよ、あっ！！」

涼「なに？」

「明日ね、飲み会なんだけどさ、上司に彼氏連れてくるとか言っちゃって」

涼「あー、じゃあ俺が明日ついて行けばいいわけ？」

「うん、ダメかな？」

涼「いいよ。俺は彼氏っていう設定？」

「もちろん、私は彼女。」

涼「楽しそうだね笑」

ニコッと笑った涼太はいつもの笑顔だった。

「じゃ、明日よろしくね」

約束を交わした後、私は再び箸を進めた。