ペット、始めました。 (ページ2)

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「……え？」

目が覚めると目の前には私の顔をのぞき込む1人の男。

？「あ、ごめんごめん。昨日公園のベンチですごい状態で寝てたから。大丈夫かなー？って思って拾ってきちゃった。」

「いや……あの…」

すっかりと酔いが覚めた私はやっと昨日のことが整理できた。

確か、酔っ払って美香に駅まで送ってもらって、公園のベンチで寝て…

それで、この男に？

「あの…すいません。私昨日酔っ払ってて、全く記憶が無いんですけど………誰？」

涼「あ、ごめんね、俺は偶然通りかかった片寄涼太です。怪しいものではございません」

片寄涼太。私のことを偶然見つけて、何故か拾ってきた男。

見た感じ、悪い人ではなさそうだし…

…イケメンだし。

涼「あ、お腹減ってるでしょ。ご飯作ったから食べて？あと名前は？なんて呼べばいい？」

「あ、えっと…いや、帰ります、はい。お邪魔しました。すいません。」

折角ご飯作ってもらったけど、名前とか安易に言えるものでもないし、なんか怖いし、帰ろう。

そう思ってバッグを手に取り、見慣れない部屋から脱出しようと試みる。

すると、

涼「だーめ、俺もう拾っちゃったから」

意味不明なことを言われていきなり後ろから私を抱き寄せたこの男。

「ちょ……っ！」

涼「これからは、俺のペットとしてここで生活してもらうよ？」

「…………は？」