手塚の守りたい人は図書隊の高嶺の花2 (ページ11)

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柴崎「それでねー、もうそれが究極の選択だったらしくて期限ぎりぎりで報告したらしいんだけどそれが笑えるの。お兄さんが大爆笑しながら『親の仇をとるような口調で結婚を前提にした付き合いを報告されたよ。』って。どんなよねー」

また堂上家の食事に招かれたNameは柴崎に内情をぶっちゃけられていた。

笑い転げる郁のの横で堂上は微笑ましそうに言った。

堂上「けど、それはいいことをしてやったな。あいつも兄貴への折れどころが見つからなくて袋小路に突入してたからな。」

郁「Nameもすごく幸せそうだよね」

郁からも微笑ましそうに見つめられたがNameは照れ隠しでごまかすこともふざけることもせずに笑った。

Name「わたし郁ちゃんたちが結婚する前から二人がうらやましかったの。付き合う前から堂上教官が郁ちゃんを大事に思ってるのがわかったし、郁ちゃんも堂上教官のこと体当たりで好きなの知ってたし」

堂上と郁は照れくさそうに顔を見合わせた。

きっとテーブルの下で手がつながれている。

でも羨ましいことがもう切なくない。

Name「わたしもお互い大事にしあえるような恋がしたかったんです。やっと今そういう人がいるなって。今まで意地になって認めなかったけど自覚したからもうブレーキかけません。わたし光がすごく好きですごく大事にしたい。」

結婚したらあなたたちみたいになりたいんです。あたしたちなりの形で。

それは言わずにNameは小皿にとった料理をつついた。