＊Peace11ーお茶会�� ページ12
「…やっぱり、外部に異常は見当たらないわね……」
アルフィーが手に持ったバインダーを見て、小さくため息を吐く。
そこに載っているのは、モギハの検査結果。そこには確かに、『異常なし』との文字が書かれていた。どうやら彼女の“異常さ”は、やはり紙には現れないようだ。
「地上の技術でも、地底の技術でもわからないなんて…」
――モギハとアルフィー、そしてアンダインは、久方ぶりに地底へ戻って来ていた。
名目上は“モギハの検診”。モギハ曰く、彼女は一度も病院にかかったことがないらしい。
…流石に、幼い頃に熱が出た時は病院に行った事があるらしいが、その時に相当面倒くさそうな顔をされたらしい。
それ以来、モギハは熱が出ても言わなくなったし、そもそも熱が出てもわからなくなってしまったのだと。
閑話休題、その本題は。
「２人とも！お湯が沸いたぞ！！」
「あっ、本当？じゃ、じゃあお茶淹れよっか！」
「うん」
そう、お茶会…ないしは女子会のためであった。
地上に出てからは、それぞれが学校や仕事で多忙な生活を送っていた。故にこのメンバーで集まることがなかなか出来ずにいたのだ。
しかし今日は学校も予備校も休み。それに合わせて、アンダインとアルフィーも休暇を申請したのだ。勤務態度は非常に真面目なふたり(やや一名は非常にうるさいが)、休みは比較的簡単にとれた。
「……ねぇ、アンダイン、アルフィー」
「うん？」
「どうした？腹でも減ったか？」
ううん、と小さくモギハは首を振る。
この日をお茶会の日と決めたときからずっと気になってたことがあったのだ。
「…本当に、今日…私、いてもよかったの？」
アルフィーはサンズと同じ研究員、アンダインは相変わらずロイヤル・ガード(地上版)の隊長。ただでさえ人員不足で忙しいというのに、わざわざふたりはこの日に合わせて休みを取った。
アンダインもアルフィーも、それを当然のようにしていたから、どうも不思議で。
「はぁ？じゃなきゃ、わざわざお前が休みの日に休暇申請しないっての。なぁ？アルフィー」
「う、うん。そうだよ、モギハ。…どうして、そう思ったの？」
「…デートって、ふたりでするものだと思ったから」
「「ん？」」
「…え？」
「「……え！？！？」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - すっごい遅いですがあけおめです、＿＿＿ああ、、、、、せっかく感情が出せるようになったモギハ＿＿＿＿＿＿ (2月7日 17時) (
レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
理月(ログイン出来なくなりました)(プロフ) - あけおめです！(二月ですが…)更新ありがとうございます♪ また書く余裕ができた時にでも更新してくれると嬉しいです！ゆっくり待ってます♪ (2月5日 19時) (レス) @page23 id: 0cd7ad7d31 (このIDを非表示/違反報告)
志水 - あけましておめでとうございます！ (1月6日 23時) (レス) id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ枕 - 久しぶりに読みにきましたが、すごく面白いです..！本当に大好きだったので更新頑張ってください！待ってます！！ (12月31日 5時) (レス) id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - 更新 ありがとうございます！ああ、、、、、G ルートの悪夢が、、、、、 (10月31日 7時) (レス) @page22 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月すや | 作成日時：2023年1月4日 1時
