カタオモイ。【片寄涼太】

44 ページ44

Aside





待ちに待った今日、日曜日。




お気に入りの白のTシャツに
これまたお気に入りのダメージジーンズ。



リングのネックレスとイヤリングもつけて




髪の毛はポニーテール。
いつもよりも少し高めに。




準備万端。いつでも行ける。




ランちゃんの最寄り駅に9時集合だから
今から出れば間に合う、はず。うん。




朝に弱い涼太のことが
ちらっと頭に浮かぶ。




....今日はさすがにおきてるでしょ。





そんなことを思いながら



涼太の家の近くはゆっくりめに歩く私。




体はこういう時正直だ。



ほんとは一緒に行きたいもん。



少しでも長く一緒に。




でも、また、私のわがままでしょ、？




わがままはやめないと。

こんなことで涼太に嫌われたくない。、



結局涼太には会わずに駅に到着。




携帯を開いても通知はない。



先に着いてるのかもしれない、、




そんな珍しいこともある




私はそう思って電車に乗り込んだ。

隣の車両に慌てて飛び乗る涼太に気づかずに。

45→←43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す