カタオモイ。【片寄涼太】

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《 過去 》



― 中学生 ―



『涼太、一緒に帰る？』




涼太「あー、いいよ。」




『良かった笑』




涼太「え？一緒に帰る人いねぇの？笑」




『....友達少ないから笑笑』




涼太「あ、そっか。ぼっちちゃんか笑」




『は？ひど！』




涼太「まぁ、俺がいるからいいんじゃない？笑」




『....うん』




涼太「俺はずっと友達でいてやる」




『........うん』




“友達”って言葉聞くのも慣れた。
“幼なじみ”っていうのも。




でも聞く度に少しだけ傷つくの、知らないでしょ？




私が好きなの、気づいてないでしょ？





....涼太には好きな人がいるんだもん。




涼太「あ！そう、今日さ。」




『なんか進展あった？』




涼太「おはようって声掛けたら、おはようって返してくれた！」




『....それだけ？笑笑』





涼太「そ、それだけじゃいけねぇのかよ笑」




『いけないことはないけど、、挨拶か笑』




涼太「....可愛すぎて話しかけるだけで精一杯。」




涼太が恋をしてるのは、私の親友なの。



名前は、、芳川優奈ちゃん。


前髪が巻いてるみたいにふんわりしてて
目が大きくて
顔がちっちゃくて
おまけに頭もいいし運動神経抜群。



私が勝ることなんてひとつもない。




諦めはつかないけど
私の親友だからこそ、応援はしようと思ってた。辛いのは我慢すればいい。
涼太にとっての幸せなんでしょ？



ユナちゃんと涼太がうまくいきますように。

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