カタオモイ。【片寄涼太】

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涼太side




朝に弱い俺。




今日も目覚まし4つかけてたのになぁ....




遅れそうになって慌てて準備を終わらせ
急いで駅まで向かった。




案の定、ギリギリになりながら電車に飛び乗る。




Aのやつ、、起こしに来いよ....笑




なんて、あいつに助け求めてもな笑

きっと『いやだ。自分起きなよ』って言われるだけだわ笑




まぁ、正しいっちゃ正しいか。




辺りを見渡して気づく。
この車両、俺以外おっさん1人しかいない。




この空気感、少し気まづくて隣に行こうとし、
その前に確認。向こうには、、うん。まぁまぁ人いるな。




その時見つけた。



窓の外を眺めながら、少し楽しそうな表情を浮かべるA。




久しぶりの私服姿に

なぜだか背筋が伸びる。




いつの間にそんな大人っぽくなったわけ、？

出かける時には必ず付けてくるイヤリング。
あれは相変わらず。




中学のとき、なんども目にした。

その度に聞いた。｢そんな好きなの？それ。｣

そしたら『うん。そーだね。特別好き』




それしか答えてくんない。
そういうとこあいつらしい。




窓に写る自分見ながら髪型直すのとか、、
女子かよ....女子か、笑




さっきまで気まづくて少し嫌だったこの車両。




ちょっとだけ、気持ちが楽しくなった気がした。

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