チャラい先輩【alan】

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＿＿＿過去．





《 3 年 前 》



私は、家の近くの中学に入学した。
もちろん、周りには幼なじみたちばかり。




田舎に住んでることもあって、
クラスは全学年1クラス。
全校合わせて、たったの95人っていう小さな学校。




入学して1ヶ月位の時に、部活動に入部するための“体験入部”っていうのがあったの。




私は、ずっとやりたかったテニス部に行ってみた。仲のいい子はバレーをやってて、バレー部に行ってしまったけど、、



そこで見つけたの。楽しそうに、でも一生懸命に頑張ってる、、一個上の “ 伊勢田光輝 先輩” を。





顔もかっこいいなって思ったけど、1番惹かれたのは、、明るくて笑顔が素敵なところ。




その時はまだ名前すら知らなかったけどね。




それから迷うことなく、テニス部に入部した。




テニスって言ってもソフトテニス部。




少しやってみたらコツも掴めてきて、
もともと運動が得意な方だから、すぐに打たせて貰えるようになったの。




でも、、同級生の中には先輩目当てで入部してる人や、仕方なく入部した人、入部はしたけどあまり部活に参加しない人達ばかりで。。




正直、、かっこいいなんて思ってた伊勢田先輩のことなんかもう忘れるくらいに




悩んでた。呆れてた。





そんな時に話しかけてくれたのが、その伊勢田先輩だった。話したことなんてないのに、、
私なんて視野にも入ってないと思ってたのに





「大丈夫？良かったら俺が練習相手するからさ、頑張ろ？」




そう言ってくれて。




その時の私は、ただ嬉しかったの。

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