Gift 1 (ページ13)

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【昔の話】 EH ページ13

((カランカラン

ソラ『ヒョク～♪あんた、暇ね～笑』

職業分かってるくせに憎まれ口をたたくソラは置いといて、いつもの、とソラにつげておきまりの席に着くと、前の席にストン、と誰かがすわった

…誰かはわかってるけどね…笑

『はい、ミルクレープと、ホットミルク。いつもありがとう(^^)』

通い続けて半年が過ぎた頃、Aと俺はすっかり打ち解けて、なんでも話せるようになってた

…職業のこと以外は

でも、いい加減、話さないとなって思った。

ひょんたちにも、紹介したいし。

EH『ん…あのね…』

『なんか話したいことあるんでしょ？笑それくらいわかるよ』

EH『ばれてたか…笑笑』

『で、なんのこと？笑彼女でもできた？笑』

わくわくした瞳で見てくる彼女は、このことを知ったらなんて言うんだろう…

EH『俺さ…なんの仕事してるか知ってる？』

『公務員、でしょ笑それがなに？笑』

EH『違う。』

『…え？』

Aは目を見開いて俺を見てきた

言わなきゃ…。

EH『…俺の、職業は、芸能人。っていうか、アイドル、やってる。
ここの近くにある、SMの、スーパージュニアって、グループで。
そこでは、ウニョクって名前でやってる』

今まで、隠してて、騙しててごめん。

そういって、頭を下げて、顔を上げると、言葉をなくしたように、Aはただ唖然としていた

そりゃ…驚くよな…

『…ごめん…なさい…』

Aは俯いてそう呟いた

EH『いやいや、笑なんで謝るの？騙して隠してたのはこっちだし。』

『いや…だって…そんな…忙しいひとに…こんなにこさせて…しかも、図々しく友達になんてなろうとして…生きる所が違う人なのに…ごめんなさい…』

【生きる所が違う】
Aにとって、芸能人はやっぱり、天の上のような、離れた人なんだ

その言葉にぎゅっと胸が締め付けられて、少し泣きそうになった

『ごめんなさい。。ほんとに、ごめんなさい…』

そういうと、Aはおもむろに立ち上がって、厨房のほうに入っていってしまった

EH『A！！』

呼んでも戻ってこなくて…

そのあとソラがきて、ごめんね、と謝られて、また後日、Aに会いに行くことにした。