すくりゅーどらいばー (ページ7)

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大切なことページ7

エイジくんに聞いたら、そらくんが普段どんな感じなのかとかわかった気がした。だけど、エイジくんの言うような展開になっても、わたしは多分……

｢………したこと、ないの…、｣

エ｢げほっ、げほげほっ、………は？おま、何言ってんのびっくりさせんな｣

急に咳き込んだエイジくん。かわいいーって笑ってる。でも笑い事じゃない。大事なことだもん。きっとそらくんにとってはありえないのかなって。

エ｢……あのね、だめなんだよ？男にそういうこと言ったら。｣

｢…？？｣

エ｢興奮するもん。まあ運よく俺は！俺はな！飢えてないから、なんもしないで済むけどさ。｣

……でも絶対そらくんだって、飢えてない。

エ｢あのな？男ってのは不思議なもんで、はじめてを欲しがるんだよ。｣

｢…うん、｣

エ｢まあ、最初の男になれるっつーのは特権だけどさ。その子にとっては、はじめてはもう永遠にそいつなわけ。変えられないんだよ？｣

エ｢……あいつ絶対Aが経験ないって、気づいてるし。その責任を背負って、自分のものにしたいって思っても、簡単にはできないんだよ。そらでもな。｣

エ｢そのへんの女とは訳が違うでしょ、｣

そのへんの……、

エ「本気で好きな女だからね。｣

よしよしって、頭を撫でてくれるエイジくんの大きな手。

女の子として大事なものをそらくんにならあげられる覚悟で傍にいるんだけどな……。