いつもと少し違う ページ5
大学からの帰り道。
「あ、A」
少し低い甘い声が私を呼ぶ。振り返るとそこには私のお兄ちゃんの友達でそらくんと同じグループで活動するエイジくん。
エ「学校おわり？？」
「うん。エイジくんは？？お買い物？」
そー、こき使われてんのおれ、なんて笑うエイジくんの手には撮影で使うらしい道具が袋に入ってる。
「…エイジくん」
エ「なに(笑)」
いつも妹みたいに優しくてくれる。お兄ちゃんともよく飲んでるみたいだし。
エ「そらのこと？」
「……うん」
あいつ人脈広いし無駄にモテるからなー、なんて呟いてなんでか分かんないけど泣きそうになっちゃう。
エ「たぶんね、Aのこと好きでもそう素直に言えないんだよ」
「……？？」
エ「あいつの行きつけのクラブ。知ってる？」
ううん、て
Aはそんなとこ行かなくていいけどね、って
んふ、って笑ってわたしのほっぺをつまんでむにむにってする。ほんとうの、お兄ちゃんみたい。
エ「あいつもさ、色々あるらしいんだよ。」
エ｢……Aが知ったら悲しい思いするって、たぶんわかってんの。｣
……そらくん？
エ｢Aだって、気づいてんだろ？まあ好きとは言われないだろうけどさ、そういうふうに思われてるって、わかってんでしょ。｣
どうなんだろう。でも自惚れてるだけなんじゃないかって、そう言われたら頷ける。だってそらくんの周りには、たくさんいすぎるから……
エ｢……もし、いろいろ知ることがあったら、A泣くかもしれないし。｣
｢……泣く？｣
エ｢言っとくけどあいつ、相当クズだぞ。(笑)｣
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ゆ(プロフ) - 最高の作品に出会っちゃった予感、、続き楽しみにしてます！ (2019年5月10日 2時) (
レス) id: 2e24e32ba3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：622 | 作成日時：2019年4月11日 3時
