私は魔法使いであって皇太子殿下ではない【ハリーポッター×アルスラーン戦記】 (ページ2)

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ギィン！という何かが弾ける音がしたと同時に自分の体が吹き飛ばされた。

『いったぃ…！』

「これは剣の基本動作です。ただし、その基本を鍛えなければ、技も威力も失います。基本をお磨きになさいませ。アルスラーン殿下」

私は体を起こした。すると、目の前にいたのは茶色の服の見たことの無い服を着て緑色のマントを羽織ったご老人だった。

『…ここは、一体？』

口から出た声は、自分の声ではなく幼さが残る少年の声だった。

「殿下、如何されましたか？」

『いや、私は殿下なのではなく…？！』

私は顔を上げ、辺りを見渡した。するとそこはどこかの宮殿みたいなところだった。建物は白を貴重に金、青とバランスが取れたもので、そばには動物の噴水があり、口から水が溢れていた。

「…何をおっしゃいますかアルスラーン殿下。…今日はお疲れでしょう。訓練はここまでにしましょう」

老人の言葉を聞き、そばにいた女性2人がこちらに寄ってきた。その手には桶やタオルを持っていた。

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されるがまま噴水のそばで手や足を拭かれ、状況が呑み込めずにいた。

どうゆう事だろうか…？確かに私は魔法省の連続勤務(ほぼ四徹)を終えて自分の家に帰って…それで、扉は閉めた所までは覚えてる。けどその後のことがどうしても思い出せない…というか、まずここどこ？！イギリスでは無いことは確かだ…

私は顔を下に向けた、その時水面に映っていたのは…

そこに映っていたのは、白色の髪の毛を後ろで束ね、瞳の色は青色。耳にはピアスをし、白色の服を着て所々に金色の刺繍がされたいかにも高級そうな服を着た青年がいた。

お、男の子？！