この世界に来たからには楽しんでやるさ！【ONE PIECE】 (ページ21)

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コラソンはセンゴクに1つウソをついた。

計画はこうだ。スワロー島ではなく、取引相手の海賊が根城にしている「ミニオン島」に先に
乗り込み、ドフラミンゴや海軍よりも早くオペオペの実を奪取するというものだ。

今現在、海賊のアジトに向かいコラソンは単身で乗り込んでいた。

コラソンの能力、「ナギナギの実」は他の悪魔の実みたいに腕が伸びたり、手から炎を出したり、体の一部を生やしたりするなど、そんな派手な能力では無い。

ただ、己や他者の出す音を「無音」にするというものである。

いっけん、地味な能力に思われる。実際、ローに能力を披露した時にはあまりの地味さにベビー5の「ブキブキの実」の方がカッコイイと言われるほどだ。

本人曰く「安眠において右に出るものは居ない」という。

だが、この話はあくまで日常生活での話である。

場所が戦場になると、コラソンの能力の最大限に発揮出来る。

先に述べたように、この能力は己が出す影響の音を無音にするものである。(・・・・・・・・・・・・・・・・)

自分が出す足音、銃の発砲音、殴る音、花瓶を割った音などあらゆる音が消える。

奇襲や隠密をするには充分すぎる能力だ。

コラソンは、ローを残し1人オペオペの実を持つ海賊のアジトへと向かった。

その頃、アジトでは

「こんな果物1つが一体いくらで売れると思う？！」

「バカげてるぜぇ！？政府は頭がおかしくなったのか？！」

「そんな大金が入ったら、海賊をやる意味無くなっちまうよな？！」

「ギャハハハァ！！！本当だぜぇ！！」

海賊の船長、ディエス・バレルズはオペオペの実を見ながらこう言った。

「単純に考えても医者がコレを食えば、世界中から引く手数多の名医になれるのは確実。過去にはこいつを食って奇跡のオペで難病奇病を直し続け、伝説になった医者がいるが、俺たちには…」

関係のねえ話！！そう言った瞬間、アジトにいた連中は汚い笑い声を上げた。

すっかり、海軍の取引で出る金にしか頭に無い様子だった。

アジトの宝物庫から火の手が上がるまで後数十秒後のことである。