この世界に来たからには楽しんでやるさ！【ONE PIECE】 (ページ16)

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「…Aは船降りてその後はどーすんだ？」

シャンクスに言われて私は答えた。

『私途中加入だったから、これまで回っていない島とか回ろうかなとか考えてる。…幸い、手配書とか出回っていないし。』

手配書に載っているのは、ロジャー海賊団の中でも船長とレイリーさんだけだった。やっぱり、麦わらの一味全員が賞金首になるのは異例なんだなと改めて実感した。

『さて、船長室に行って話してくるよ。…なんて言われるかな』

「ぜってー止められるぞ」

バキーに言われ、私は気合いを入れた。

『まあ、なるようになるよ。行ってくる』

私は船長室に足を向けた。

ーーーーーーーーーー

「船を降りたいだぁ？！」

『はい』

「ゴールはすぐそこなのにか？」

『はい』

「この船だと不服だったか？」

『全然。むしろ、楽しいですよ』

「じゃあなんでだ？」

『ゆっくりこの海を見たいんです。私、途中加入だったんでまだ見ていない海とかがたくさんあるんです。それをゆっくり見てからラフテルに行きたいんです。…最後の最後でこんなワガママ言って本当にすみません。』

私は頭を下げた。もちろん、言っていることは私の本音だ。まだ、全てを見たわけじゃない。せっかくこっちの世界に来たからには楽しみたい。…ワンピースは何なのかファンとして正直気になる。けど、もう少し冒険して、答えを知りたい。というのが本音だ。

「…そこまで意志が硬ぇとなると、俺は何も言えないな。…分かった」

『ありがとうございます』

「…いつ出るんだ」

『明後日までには』

「早ぇな…」

『すみません。本当に急で』

船長は私の目を言ってこういった。

「しっかり見てこい。…この海はまだまだ冒険しがいがあるぜ。…俺は先にあるこの海の謎を拝んでくる。」

『…はい』

「A」

船長は最後にこう言った。

「しっかりな」

『はい。…貴方が海賊王になることを願っています』

「ああ」

船長は私の頭をガシガシ撫で、ニヤリと笑った。

予定通り、私は下船の話をした２日後にオーロ・ジャクソン号を降りた。

私が降りた数日後、ゴールド・ロジャーは海賊王となった。