この世界に来たからには楽しんでやるさ！【ONE PIECE】 (ページ1)

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秋が深まるこの時期、私こと佐々木Aは帰り道を歩いていた。

今日はバイトがなく、大学も授業が休講になったのでいつもよりだいぶ早い帰宅である。

私の至福のひと時が2つある。1つは、ご飯を食べながらアニメワンピースを見て、ゴロゴロしながら単行本を読むことである。後は過去映画を見ること。

そうこうしている間に我が家に着いた。母さんに帰宅の挨拶もそこそこに、すぐ動きやすい格好になった。

「A、どっか行くの？」

『ん？いや、神社の掃き掃除。』

「お昼ご飯はもう少し時間かかるから隅々まで掃いて貰える？」

『りょうかーい』

「よろしくねー」

『はーい』

私は玄関にある箒とちりとり、そしてゴミ袋を持って外に出た。私の家は神主の家系で、小さいが神社がある。そこの掃き掃除をするのが私の日課だ。そして…

『わ、すっかり紅葉も色付いている…！』

境内にある紅葉を見ながら掃くのがもう1つの私が好きな時間である。数十分ほど神社の周りを掃いてゴミ袋に詰め、ゴミ箱に捨てた。

『お参りもしておこう』

私はお賽銭を入れ、二礼二拍手をし手を合わせた。

『ワンピースの世界に行ってみたい…！ってそんな簡単に行ける訳ない、な』

さっさと中入ろう、家の中に戻ろうとした時、拝殿の中が光ったような気がした。

『ん？』

私は拝殿の中を覗こうとした瞬間、光は一層強くなった。眩しく、目をつぶった瞬間、私は透明な空間にいた。私の目の前には、30歳ぐらいの着物を着た人が立っていた

「やぁ！よく来たね！A！」

『いやどちら様ですか』