悪夢 ページ7
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HJ side
Aと2人きり。
周りは濃霧に包まれている。
《ヒョンジナ、ごめんね》
行かないでと掴む手を彼女に振り払われる。
何度、名前を呼んでも振り向かない。
なんで独りにするの
なんで、なんで、
ずっと一緒にいるって言ったじゃん
そばにいる って言ってくれたじゃん
なんで ____________
ハッと目を覚まして体を起こす。
周りを見渡すと見慣れた自分の部屋で、少しほっとする。
先程見ていた夢を思い出して、一目散にAの部屋にいく。
「A、」
ドンドンと荒くドアを叩くと驚いた顔をしたAがドアを開けた。
「ちょ、ヒョンジナ?汗かいてるけど大丈夫?」
部屋に入るなり、小さな体を思いっきり抱きしめる。
「よかった、いなくなってなかった、」
小さな子供を慰めるようにトントンと背中を叩いてくれる。
身体を離すと
「どうしたの?」
何かあったの?と眉を下げて聞いてくれる。
「Aがいなくなる夢を見たんだ」
「俺を置いていかないよね?そばにいる?」
不安になってそう聞くと
「当たり前だよ。ずっとそばにいるから」
そう言って頬を撫でてくれた。
安心する、
もっと撫でてと言わんばかりに擦り寄ると、優しく撫でてくれる。
「急に押しかけてごめんね」
「いいのいいの。これで少し安心した?」
「うん、ありがとう」
「よかった」
「一緒に寝たいな」
ボソッと呟くといいよといってくれたので、ベットの中に2人で入る。
こうやって全てを受け止めて優しくしてくれるAが好きだなぁ
スヤスヤと寝てしまったAを見つめる。
もう離れないでね。
離れたら、絶対に許さないから。
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更新が滞ってしまって本当に申し訳ありません( ; ; )
そして、8位という最高な順位を頂けました。
ありがとうございます。
今夜もいい夢を見られますように…
LUNA
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作者名:LUNA | 作成日時:2024年2月11日 0時