検索窓
今日:346 hit、昨日:772 hit、合計:73,762 hit

作業 ページ40

.


BC side

「んっ、」

痛んだ身体をほぐすように伸びをした。

時計を見ると自分が作業していた時間よりかなり進んでいて、熟睡してしまったことを理解するのに時間は要さなかった。

「ん?」

デスクの上にはペペロが置かれていて。

その横には

'' オッパへ ''
'' 作業室に忘れ物を取りに行ったらオッパが寝てたから、吃驚した笑 いつもお疲れ様!ペペロあげるね! ''

と、メモが貼られていた。

そのメモだけで一気に疲れが吹き飛んだ。

早く家に帰ってAに会いたい。





作業をキリのいいところまで終わらせて、速攻で宿舎へと帰る。

「あ、オッパ、おかえり〜」

「あー、A〜」

Aに凭れ掛かると吃驚しながらも受け入れてくれる。

「はは、熟睡してたもんね、お疲れ様」

「ん〜、A〜」

「くすぐったいよ、」

スリスリと頬を擦り寄せてAを感じる。

この時間が本当に堪らない。

抱きしめる腕に更に力を入れる。

…このままもっと力を入れたら、骨が折れていしまいそうだ。

もし、そうなったら、

Aは余所見をせずに、ずっとここにいてくれるのかな。

「オッパ?」

怖い顔をしていたのか、Aは心配そうに見上げた。

「ん?あ、ごめん、」

「オッパ、やっぱり疲れてるんだよ。」

「はは、そうだな、今日はもう寝るよ。」

「うん、私ももう寝る。」

「おやすみ、A。」

優しくAの額にキスを落とす。

「いい夢見てね」

「オッパもね」

自室へ戻る彼女の小さな背中を見送る。

もし、Aがここを離れたいと言ったら、

その時は骨を折って、外に出られないようにしよう。

愛してるよ、A。





.

ルール→←ずっと守るから



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (153 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
617人がお気に入り
設定タグ:Straykids , アイエン , リノ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:LUNA | 作成日時:2024年2月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。