ずっと守るから ページ39
.
LK side
｢Aー！！！！！！｣｢こっち向いて！！！｣
韓国に帰国して、空港を移動中。
Aを守ろうと近くに寄ると、呆気なくファンに囲まれてしまった。
俺の反対側にいた大きなカメラを抱えた男が、汚い声でAの名前を叫ぶ。
危ない、身を乗り出して男を殴りそうになった。
その汚い声でAの名前を呼ぶな。
その汚い目でAを見るな。
思わず、そう叫んでしまいそうになる。
Aのファンは女性が過半数を占めているが、男のファンもいない訳では無い。
そして、男のファンに限ってこういう目障りな奴が多い。
遠くから見守っていればいいものの、Aに触ろうとしたり、Aを性的な目で見る。
反対側にいた男から遠ざけるように、Aの腰を引き寄せる。
吃驚したのか目を見開いて、俺を見るA。
あぁ、
狂うほどに愛おしい。
A、
お前が抱きしめるのも、手を握るのも、
全部、全部、俺たちだけでいいんだからな。
ふと、反対側にいる男を見るとAに触れようと手が伸びていた。
おい、そう声掛けようとすると、
後ろにいたハニがすっと、Aを庇うように隣に来た。
ナイス、ハニとハニを見ると
有り得ない程の殺気を感じて、思わず笑ってしまった。
大丈夫だ、ハニ、俺も同じだよ。
＊
｢A、大丈夫か？触れられた所は？｣
｢大丈夫だよ。触られてない。｣
今日は無事に触れられないで、送迎車に乗れたみたいだ。
｢ジソンアとリノオッパが守ってくれたもん。大丈夫。｣
Aは可愛らしくニコっと笑った。
この可愛らしい笑顔をずっと見ていたい。
ずっと守るから。
だから、ずっとそばにいて。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 616人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LUNA | 作成日時：2024年2月11日 0時
