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翌日



姿見の前で制服を整える。

本当は退所してスウェーデンに帰ろうと思ったけど、高校だけは卒業しておきたいなと思い高校を卒業するまで、韓国に残る決意をした。

「あ、電車の時間!」

ダラダラと朝の準備をしていたら、遅れそうになってしまったので急いで家を出る。

駅に着いて改札を通ると、目の前を歩いていた男の子のポケットから財布のようなものが落ちる。

「あっ、」

私は拾って彼に駆け寄り、

「落としましたよ!」

「え?」

私と同じくらいの歳だろうか、可愛らしい男の子だなぁ

「あ、ありがとう!」

彼は天使のような笑顔を見せてくれた。
外国人かな、少し言葉が舌っ足らずのように聞こえた。

「いえいえ」

「君は命の恩人だ!」

それはさすがに重すぎるんじゃないかって笑ってしまうけれど、彼は本気みたいだ。

「今日は朝からいい事がなかったけど、君にお財布を拾ってもらってよかった!」

彼は、そう言って「あ、時間がないんだった!バイバイ!」
と走り去ってしまった。

ていうか、あの子足速いな…

あ、ボーッとしてる暇ないんだった、早く学校行かなきゃ。

今日は午前中だけの学校だから、やけに皆テンションが高い。
おはよーとクラスメイトに挨拶しながら自席につく。

ふと、ネットニュースを見てみると

'' SMエンタ 公開練習生のA 退所か ''

こういうのってネットニュースになるんだ、なんて他人事のように考える。

早く学校終わらないかな…




「今日午前中で終わるからって、遅くまで遊ばないように!」

先生のアナウンスに適当に返事をして、教室を出る。

校門に向かうと、

「A、久しぶり」

そこには、練習生の頃にお世話になった ハヌルオンニがいた。





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作者名:LUNA | 作成日時:2024年2月11日 0時

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