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私の先輩 ページ2

『はぁ……困る』

「何が?」

『さっちん見てよ、あれ』


友達である紗智、通称さっちんに、あれあれと指を差してアピールする。

「……いや、分からへん。どれ?」

『だから!あそこ!ほら、今校門入った!』

「ん?……なんだ中間先輩やん。それが?」


指し示す方向には姿勢よく歩いて登校してくる中間淳太先輩。


『え!?見て分からない!?』

「え、分かるの?」

『周りの人と比べてごらんよ!あんな周りは眠くて気だるそうなのに中間先輩ときたら!』

「きたら?」

『きりっとしてない?凛々しくない?あんな顔面普通に晒してたらだめだよ。もうお宝認定したらいいんじゃないかな』

「………………そう?」


『いや絶対そうだよ。あんなん直視したら神々しすぎて目が潰れるよ』

「あんたは潰れるどころか食い気味に見てる」


あぁ!今あくびした!凛々しさの中にちょっとしたギャップ!


『最っ高……』


「そんなねっとりした視線朝から浴びて……先輩、不憫」


『そんなことないもん!褒めてくれてありがとうとか言うかもじゃん』

「普段の扱いからどうやってそんな妄想に発展できるん?」

『違うもん!ちょっと先輩の態度が淡白なだけだもん』

「あんたは愛情表現が過度すぎだよ」









ー一方その頃の校門ー




「あいつ朝から何やってんねん」


「あの子淳太くんのことしか見えてへんの?一応俺もおるんやけど」

廊下で出会う→←俺の後輩



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作者名:はなこ | 作成日時:2019年5月14日 20時

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