【実況】私のスーパーヒーロー【ky】 (ページ23)

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コンビニ前でドリンクをもらった日から数週間。あれからちょくちょく、キヨくんとはコンビニで出会うようになった。

毎回では無いけれど、コンビニで会えば少しだけ店先で世間話をしてから別れる。
何気ない会話だけどそのほんの少しの時間が私には癒しだった。

「で、この間フジと出かけたんだけどーーー」
「ーーーえ～なにそれ！」

何度か会話を交わすうちに自然と敬語がタメ口にかわり、互いの呼び方も、キヨさんからキヨくんへ、AさんからAさんへと、砕けて会話をできるようになった。

彼氏との関係は相変わらずだ。

手をあげられる回数も段々と増えている。幸い、顔にアザが残るような怪我をさせられたのは最初以降無いが、体よりも心の方が痛かった。

今日だって「コンビニで買い物をしてから帰ります」と連絡を入れてある。だから長居はできない。
あまりに遅いとまた怒られてしまうから。

だからキヨくんとのこうした会話もいつも長くて10分ほど。
今日もそろそろタイムリミットだ

「ーーあ～面白かった！じゃあキヨくん、私そろそろ」

「A？」

帰りますね、と言いかけた時だった。
後ろから聞き慣れた、そして私にとってもはや恐怖の対象でしか無い声が聞こえる。

彼だ。

「……っ！」

「なにしてんの」

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