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027-01 ページ36

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「じゃあ俺風呂入ってくるけど…Aさん先に使わなくて本当にいいの?」

「いいの!さすがに家主より先に借りれないよ」

夕食を食べ終わってしばらく2人してテレビをぼうっと見ていたけれど「Aさん風呂先使っていいよ」という言葉に我に返る。

突然押しかけて、布団やらなにやらすべて借りてしまって、その上家主より先にお風呂を使うなんて、そこまで図々しいことは出来ない!と「後でいいよ!」と断る。


そこからしばらくどっちが先にお風呂に入るかで押し問答があったが、なんとか私が勝ち、キヨくんにお風呂を先に譲ることができた。


お風呂場に消えていく彼に「ごゆっくり」と言葉をかけて私もふう、とため息をつきソファに深く座り込む。


とんでもない一日だったな。さすがに疲れた…。
けど、毎日変わり映えしない、苦痛と我慢の日々がこれからも続くと思っていたけれど、ようやくキヨくんのおかげで光が見えた気がした。


まだ全て解決したわけではないけれど、こんなに安堵した気持ちになったのは、いつぶりだろうか。



* * *


気がつくと私は、真っ暗な空間にただポツリと立っていた。

(これは……夢?)






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設定タグ:キヨ , 実況者 , 最俺   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:なちこ | 作成日時:2021年3月2日 4時

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