永遠に幸あれ【梅原裕一郎】

ひょろっと男子 ページ22

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「さて今夜のひょろっと男子はゲストにAが来てくれています。というわけでAにもやって頂きましょう」

『今週の江崎ニュース！トピックスはこちら！えー、ジャム。自撮り…以上です』

「ふーん、なんか薄い｣

『ひど！』

「梅ちゃんはAに対してもそんな感じなんだね…じゃあジャムから聞こうかな」

『あの、瓶のジャムがあるじゃん。すっごく美味しそうなのを見つけて買ったの』

「イチゴ？」

『うん。で、帰ってトーストに付けて食べようと思って焼いてる間に瓶を開けようと思ってね。蓋を握ったんですよ…それが開かなくて』

「え？」

『焼き上がりは刻一刻と迫ってるわけ！一生懸命頑張ってるんだけど開かなくて。ついにトーストが出来上がっちゃって。素焼きで食べました』

「素焼きで…！？結局開かなかったの！？」

『うん…でね、裕一郎が帰ってきて、開けてくんないかなって言って渡したらすぐに開いた』

「開いたんだ！」

「半泣きで『瓶開かないの…』って言ってきたからなんの事かと思ったよ。すぐ開いたけど」

『筋力付けた方がいいのかな〜』

「腕立て伏せ出来ないからねA」

「大丈夫だよ〜僕も出来ないし」

「お前もかよ」

「普段鍛えないもんね。じゃあ次は自撮り」

『自撮りをたまにするんですよ。メイク上手くいったなーって日は。モチベーション上がるから』

「女の子だね〜かわいい」

『壁を背景に自撮りしてたら無理矢理映りこもうとする人がいて。そこにいる梅原裕一郎っていう人間なんだけど』

「おもしろいじゃん」

「仲良しだねえ！」

『いやいや、私のモチベ！白目に横取りされてるんだよ』

「結局Aも白目になってるからいいじゃん」

「なってるんかーい」

「そんでその後二人で色々写真撮ったりしてね」

「梅ちゃんってAとだったら映りたがるよね」

「自分以外の人間がAと映るの許せないじゃん」

「えっ…すごく束縛してくる…」

『こないだ仕事帰りに歩いててね、白井さんとすれ違ったんだけど、あ！白井さん！って呼んだら気付いてくれて写真撮ろうとしたらその瞬間にスマホ取られたよね』

「嫉妬じゃん〜！可愛い〜！」

「うるせえよ。ぶん殴るぞ」

「いやこわっ」

『白井さんにごめんねー…って言って帰りましたね。白井さんあのときはすみませんでした』

「俺は悪いと思ってないので」

「コラコラ」

反対方向の帰り道→←浴室からのアナウンス

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