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そうと決まれば即行動が俺のモットー。
愛らしさジャストサイズの背丈なので、人の波をかき分けるまでもなく群衆の足元を通り抜けていった。
『…あのすいません、すこしいいですか？』
ﾓﾌﾞ「ん？なんだァ？
今ちょっと忙しいから後にしてくんねーか嬢ちゃ…ん」
遠目で見るからに機嫌が悪そうな店主だったが、俺をまじまじと顔を見るなり態度は一転。
手招きすると中腰で目線を合わせてくれたので少し背伸びしてこしょこしょばなしで取引を持ちかけた。
というのも今の時点で俺はかなり目立っている。その為、内密に事を進める必要がある訳だ。
最初は冗談かと思って受け流していた彼も、ガチだと知るや否やみるみるうちに顔を青ざめさせる。
慣れない手つきで懐から小切手を出すと、店主はついに白目を向いてしまった。
『おすきなすうじを』
ﾓﾌﾞ「そんな、たった数マドルぽっちの飯ですし
ご家族の方にも申しわけが…」
『お構いなく
気持ちだけでも受け取ってもらいたいのです』
実を言うとウチの家、経済的に凄く余裕があるのだ。
もう一度繰り返すがそれはもう物凄く。
月末に貰うお小遣いの桁なんていったら、可愛い俺に見合わずちっとも可愛くない。
こんな時ぐらいにしか使い道なんてないんだから、もういっそ好きに使って欲しかった。
悉く親には悪いがコイツで
だからこれは両者の利害が一致しただけのこと。
肩を竦めていつの間にか敬語になった店主を尻目に、渦中の少年につかつかと歩み行く。
生傷の耐えない手足、おまけに土埃で少し汚らしい。
でもそれを帳消しにするほどの目力、もとい顔。俺が気づかなければ宝石どころか石ころのまま生涯を終えていたであろうソイツに声をかけて手を差し伸べてやった。
？「……礼なら言わないッスよ」
『べつに？いらない』
？「大体助けてなんて一言も言ってねーし」
『そうだな俺も言われたおぼえない』
生意気な口を叩く割には素直に手を受け取ってくれる、かと思いきや繋いだ手を強く引っ張られて
当然俺は、自国の砂たちと熱い抱擁を交わす羽目に。
かなりムカついたので一発、蹴りを入れて店主に向かって無理やり頭を下げさせる。
『おさわがせしましたー』
？「ちょっ、なにすんだよ離せって」
その場に居た参加者は皆、後日こう証言したそうだ。
“まるで嵐のようだった”、と。
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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます！ (11月5日 21時) (
レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります！更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです！最高です！最新楽しみにしています！ (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛乃 x他1人 | 作成日時：2023年10月17日 13時
