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とにかく逃げたくて脳内でクラウチングスタートを切ろうとした途端に、彼の尻尾が不機嫌そうに揺れる。
まったく。今尚、3コ下相手に上下関係を強いてくるあたりは変わっていないようである意味安心した。
そのまさか、留年している人間の振る舞いとは思うまい。
この学園で4年やってきただけある、面構えがまるで違うのだ。
『お久しゅうございます。ご息災のようで何より』
ﾚｵﾅ「…その喋り方やめろ」
「ひいぃ、レオナ寮長だ。」
「あいつ終わったわご愁傷さま」
某ひとつなぎの大秘宝探す系コミックでいうところの覇気に気圧され、他の生徒がとんでもない勢いで捌けていく。
さて皆様が気になっているであろうこの歩くエキゾチックギャル。eggの表紙を飾ってそうなこちらのご貴人は知る人ぞ知るレオナ・キングスカラーその人である。
プラス、弱冠20にして故郷の第2王子であらせられる御身に何度無礼を働いたことか。
といっても幼少期のことだ。
ミドルスクールの入学式を最後にパパラッチに中指を向けて以来、傾国の見出しがお気に召さなかったのかチェスの相手もしてくれなくなった。
今じゃ彼をまとめたゴシップ記事に何度かお邪魔した、されたくらいのあっさい間柄だ。
『チッ、ならどうしろと……』
ﾚｵﾅ「そんなに俺のチョークスリーパーが恋しいか」
『いえまったく
てか、先輩のお守りしてる
ﾚｵﾅ「坊ちゃまがよくもまぁ吠えるようになったもんだ
場所変えるからついてこい」
『ついてこいって、うぉ』
邂逅初っ端から心の声ダダ漏れ状態のまま失礼に失礼を重ねている内に、首根っこ掴まれて強制連行される。
普通に黙らせるより不敬罪で首チョンパして永遠に黙らせる派と踏んでいたが、この人なりに道徳心は持ち合わせていたんだと感心した。
権力を持ったNRC生にしては良心的すぎる。
ただ怒っていないわけではないのか、額には青筋が1本浮いていた。
美人は怒ると威圧感が凄いというけれど、その表情もこっちとTLで見慣れたものである。
そう、俺はうっすらとだがフラグを感知できるようになった。どうせこいつも登場キャラであろう。
なによりも数年越しに顔を拝んで確信に変わったのだ。
あれは2021年の春、ショタコンで噂のフォロワーに縄でガッチガチに縛られていたこの男を俺はこの目で見た。
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続く (更新停止中)
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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます！ (11月5日 21時) (
レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります！更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです！最高です！最新楽しみにしています！ (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛乃 x他1人 | 作成日時：2023年10月17日 13時
