1：センパイ ページ20
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その後も、それなりに充実した学園生活を数日間ほど送っていた。
生憎、それも今さっき終わりを宣告された訳だが。
開始4行目にして、こんな絶望感溢れる胸中を綴るなんてさすがの俺も思わなんだ。
どうにも在り来りなあらすじで悪いけど、ことの始まりはそう
あの日の帰り道、放課後のことだった。
先の一件以来、今一度原作キャラとの距離感を決めかねていた俺は無性に
以降たまたま近くにいた用務員を始め、一般生徒相手に節操なしに愛想を振りまきクラス、学年を渡り歩く日々。
そのせいかまるでこっち事情お構いなしに囲まれることもしょっちゅう、お陰で俺の監視スレは一桁を超えた。
当然、そんな八方美人がいるともなれば校内での噂話に尾ひれをつけ始める輩が出てくるもんで。
例えば、実はアイツどっかのお姫様で
婚約者を追いかけてこの学園に入学する為に性別を変えているんだとか、実は下賎の出だが寄生先探しにここに来ているんだとか話は様々。
それを聞いて、割と皆おれに夢見てんだと吹き出したのは内緒だ。
中でも、まことしやかに囁かれているのが前者のプリンセス説。
やけに定説めいたそれが謎に支持を得ているのは、途轍もなくめんどくさいことに噂の何割かは本当の話だからだ。
詳細は省くが実際に過去、俺の『婚約者候補』として名が挙がった人物が現在ここNRCに通っている。
認めたくないが、紛れもない事実でもあった。
といっても、産まれて間もない頃の話だったし当時はあちらさんの冗談に過ぎなかったのだが。
まったく噂話とは恐ろしい、無論噂はお相手の耳に入ってしまったようで先ほど終業のチャイムとともにお呼び出しを受けた。
ただツイてないことに今日は新刊の発売日。
俺の名誉の為に放課後の計画全て先送りにしてでもと一瞬振り切ったはいいものの、今週号で推しの生死が決まるやもしれぬと考えたらどうだ。
今の一瞬で、俺の足は購買意欲に駆られてしまっていた。
一番案ずるべきは自分の身だったというのに、面識のある相手だと気が緩んだのだろう。
購買部では渦中のキングスカラー先輩が待ち構えていた。
『っﾊ……どもっす先輩』
ﾚｵﾅ「よぉ、こんなとこで奇遇だなァ
先輩に呼ばれたんなら直行で向かうのが礼儀なんじゃねーのか？後輩」
昔に比べて随分と崩された言葉遣い、久しぶりの再開からものの数秒で休学を決意するのにそう時間はかからなかったという。
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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます！ (11月5日 21時) (
レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります！更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです！最高です！最新楽しみにしています！ (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛乃 x他1人 | 作成日時：2023年10月17日 13時
