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俄に間抜けそうな声が俺らの間を横切ると同時に、一瞬にして視界がブラックアウト。
俺の知る一般的な男子校では遭遇し得ない事象に鉢合わせたことで、脳がますます混乱する。
ついにここも当たり屋が横行する世紀末にでもなったかとも思ったが、どうやらどれも違うらしい。
？「っいて、ごめんなー
箒の練習してたらテンション上がっちまって…つい」
？「俺は大丈夫だが、ベネット怪我は？」
『いえ、なんとも』
恐る恐る視線を目の前に据えると見るからに元気系を体現したような男、もといバブ顔天使ちゃんがばつが悪そうな表情でこちらを伺ってきた。
結構ガッツリぶつかってきた割には、素直に謝れるだけの道徳心は持ち合わせているようで少しホッとする。
砂埃を払っている間に、なんと2人は顔見知りだったことが発覚。
俺のみが気まずい空間が着々とつくられていて、だいぶ肩身が狭い。
？「いやぁ、まさかシルバーがこんなとこで寝てるとはな！」
？「ああ、俺もびっくりした。
カリムは運動場で練習か？」
？｢そうそう、箒が暴走してさー
って、置いてけぼりにしてゴメンな！そこのお前も巻き込んで悪かった！怪我はないようで安心したぜ」
『…全然いいですよ。』
？「いややっぱ表情が大丈夫じゃないって言ってるぞ！
悪い、今からでも保健室行っとくか？！」
中々エンカウントしないタイプの人種に驚いて、思わず顔を顰めてしまう。
あまりにも純粋な陽のオーラに、危うく成仏させられそうになる。はっきりいって身が持たない。
マジレスするととっくの昔に土に還っている訳だが、今は比喩表現でもなんでもなく真っ当な会話に体から拒否反応が出ているのだ。
その後もしばらく行く行かないの押し問答を続けていると、最悪なタイミングで予鈴が鳴ってしまう。
少々デジャブを感じながら、3人並んで顔を見合わせた。
『お二人は何の授業です？』
？「たしか魔法薬学だったはずだ。」
？「そうだっけ？やばい俺失敗する気がする！」
『今回のは簡単だからいけますって
では失礼して』
？「っああ、そうだ！俺カリムって言うんだ！こいつシルバー
これから仲良くしてくれ〜！」
『俺はA、A・ベネット。
こちらこそ』
こっちが見えなくなるまでブンブン手を振り回してくれる彼が微笑ましくて、うっかり口角がゆるゆるになっていた。
あーあ、NRC生が全員彼らみたいだったら平和だっただろうに。
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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます！ (11月5日 21時) (
レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります！更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです！最高です！最新楽しみにしています！ (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛乃 x他1人 | 作成日時：2023年10月17日 13時
