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視界を遮る形で俺の斜向かいに居座ってきたのは、ややガタイの良い色黒のたぶん先輩。


断定しないのは顔も知らないとか云々で済まされるものじゃなくて、そもそも顔自体がないからクラスメイトと判別がつかない。以上。
(識別番号でもつけとけよ)






『はい、どうされました?』



モブ「あっ……えっと、
その、放課後!校舎裏に来てくれないか…」






赤く染った頬、お決まりの口上
そして浮かび上がる10年前の“存在する記憶”で色々と察した。
全校生徒の前で恥を晒さなかっただけ及第点としよう。



普段はブイブイ言わせてる癖に、こういう時に限って吃りまくりなここの学生。
初心なのかなんなのか知らないが、傍から見るととんでもなくシュールなシチュエーションに出くわしてしまったように感じる。
当事者の俺が言うことでもないが。


これで殴り込むための罠でしたなんて種明かしされたら、NRCの廊下という廊下を笑い転げながら駆け抜けてく自信しかない。

考えただけで真一文字に結んでいた唇が僅かに綻ぶ。



後方からは腕組みしたさっきの学友共が、絶妙に腹立つ表情で口笛吹いて現地を盛り下げるわで気分は最悪。
続けざまに周りでスタンディングオベーションが起こった時は、本気で殴りかかろうかとしばし考えた。




笑みを浮かべ別れを告げると野次馬目当ての見物客たちはさっさと帰ってら、ゾロゾロ人の波が引いてく。






?「それで、放課後行くんですか?」


『うわ、びっくりした。
……えっと、名前なんでしたっけ』


ア「昼食まで共にしたのに酷い扱いじゃないですか。
はぁ…アズール・アーシェングロットと申します。」


『そうそれだ』






片や、早くこの場から立ち去りたいおれを無視して
明らかにモブとは一線を画した雰囲気を放つ、銀髪くせっ毛の眼鏡が帰り際にちょっかいを出してきた。
いかにも胡散臭そうな人相に自然と体が引き攣る。


正直関わりがないと言えば嘘になるが、今後も関わりたいかと問われれば何ともいえないコイツ。



断じて俺が言えたことじゃないが、性癖オーバーキルの権化みたいな見た目しやがって。
その顔に幾人ものカントクセイがやられたことやら。

所属してる寮どころか顔も指定暴力団とかほぼバグだ。


だが、FFのジャンルを鞍替えさせた張本人でもある奴に
今世関係なしに否が応でも関心を持たないはずがない。
どうせ後で面倒になることが100分かっていても、話しかけずにはいられなかった。



1:元人外→←1:NRC



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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます! (11月5日 21時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります!更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです!最高です!最新楽しみにしています! (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛乃 x他1人 | 作成日時:2023年10月17日 13時

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