にじゅういち。 ページ21
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気づけば時間はあっという間に過ぎていって
夕日が世界をオレンジに染めていた
あのあとはご飯を食べに行ったりカフェに行ったり
ペットショップで犬と猫を見たり
そんな中で伊野尾さんはさりげなく車道側を歩いてくれてたり
たくさん歩けば 足痛くない? って心配してくれたり
常に私のことを気にかけてくれていた
その優しさにまた私の想いはどんどん重なっていく
ミルクレープみたいに
慧「今日はありがとね、Aちゃん」
A「こちらこそです、とっても楽しかったです」
慧「どういたしましてーっ」
A「むしろ気を使わせてしまってすみません」
そういってイヤリングを見つめる
嬉しさ半分、申し訳なさ半分
慧「いいのいいの、喜んでほしかったし。それに」
” Aちゃんだから買ったんだよ ”
そういわれて顔に熱を帯びていく
本当に心臓に悪い
A「…ありがとうございます」
慧「ほんとにかわいいねぇ、あ、かわいいといえば」
かくれんぼした女の子もかわいかったねぇ って
それはほんとにそう。天使だった。
慧「あの子、俺のこと王子様みたいって言ってたけど」
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慧「 " みたい "、じゃなくて、Aちゃんの本当の王子様になりたい、かな」
なんて。
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作者名:salt | 作成日時:2020年8月13日 17時