武勇伝 ページ10
大貴side
速ぇ！！
あいつらいつの間にこんなに足速くなったのぉ？
必死に追いかけて角を曲がると 野良猫と戯れてるチビずがいた。
上がる息を整えながらチビずの元へ…
あ…そう言えばあれもこの場所だったなぁ(笑)
まだ慧兄と光兄が小６の頃。
俺は小４で圭人は小３だった。
ラジオ体操には中１だった雄也が着いてきてくれてて、その帰りにこの場所で野良犬に遭遇したんだ。
別に追っかけられたとかじゃなかったんだけど、結構なサイズの犬だったから俺ら小学生はパニックになって大泣き。
そん時雄也が駆けつけて棒で犬を追っ払ってくれたんだ。
「もう大丈夫だからね」ってぎゅーって、よしよしーってしてくれたんだ。
皆泣きながら雄也にしがみついたっけ。
あん時の雄也カッコよくて凄く大きく感じたんだ。
裕翔「あ、大ちゃん！猫ちゃん超可愛いよぉ(*´ω｀*)」
侑李「このサイズなら僕も触れる！可愛いねぇ(*^^*)」
涼介「大ちゃんもナデナデする？」
大貴「ホントだ。可愛いな(*^^*)……」
…実は雄也武勇伝には続きがあってね(笑)
野良犬に遭遇した次の日の夜、母さんが皆に畳んだ洗濯物を片付けるよう言いつけた時…
母「そう言えば…雄ちゃんパンツが2枚出てたけど…もらしちゃったの？」
って…母さんに悪気はなかったんだけどね(笑)
そしたら雄也真っ赤になって
「お…俺だって怖かったんだぁぁぁっ！！」
って泣きながら部屋にこもっちゃってその日は出てこなかったんだよね(笑)
でも雄也はカッコ悪い、恥ずかしいって思ったかもだけど、オシっコちょちょ切れちゃうくらい怖かったのに体張って助けてくれた雄也は俺らにとって頼もしいお兄ちゃんだったんだよね。
雄也には言ってないけど(笑)
涼介「なぁにぃ？大ちゃんニヤニヤしてるぅ」
侑李「ホントだ。気持ち悪ぅい(笑)」
大貴「気持ち悪いって言うな！！」
裕翔「思い出し笑いする人はむっつりスケベなんだよぉ！！」
大貴「別にスケベな事考えてたんじゃねぇわ！！」
侑李「んじゃ何考えてたのぉ？」
大貴「んー？雄也の事。昔の雄也カッコよかったんだぜぇ！！」
裕翔「その言い方今はカッコ悪いみたい(笑)」
大貴「そういう意味じゃねぇよ(笑)」
涼介「なになに？教えて！！」
大貴「んじゃ帰りながら話してやるよ。俺腹減ってきたし(笑)早く帰ろうぜ。」
俺は座り込んでるチビずを立たせて早く帰るよう促した。
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○ぴーたん○(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます！温かく楽しいお話が書けたらと思っています。どうぞよろしくお願いします(^^) (2018年4月29日 21時) (
レス) id: ef012946bb (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 昨日初めて来ました！かわいくて面白くて繰り返し繰り返し読んでしまいます 。これからも頑張ってください (2018年4月29日 21時) (レス) id: 91711a694e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○ぴーたん○ | 作成日時：2018年3月18日 0時
