末っ子頑張る�� ページ49
雄也side
呼ばれて入った処置室。
ベッドの上には足首に包帯を巻いた侑李。
目が真っ赤に腫れてて、かなり泣いたのがわかる。
先生「ほらボク？お兄ちゃん来てくれたよ？お話すんだら帰れるからね？」
先生は侑李の頭をポンポンしながら俺の方に向き直った。
先生「え…と、症状としてはですね、捻挫。筋が伸びたり骨折したりとかはないので安心してください。」
雄也「はぁ。」
先生「ただし、絶対安静です。ただの捻挫だって無理をして後から筋ヤッたりする人がいるんですよ。」
侑李「大会は！？大会は出れる！？」
ベッドから身を乗り出して侑李が聞いてきた。
先生「大会？何の？いつなの？」
侑李「器械体操！！この日曜日！！」
先生「あぁ、ボクは器械体操やってるのか。そうだねぇ…練習はさせられないね。いい子にじっと我慢してられたら…大会に出ることはできるかもね。」
今にも泣きそうな顔でコーチを見る侑李。
コーチ「エントリーはしてるから。状態が良ければ大会には出ていいよ。」
その言葉を聞いてほっとした顔の侑李。
コーチ「柔軟とか今できることをしっかりやりなさい。」
侑李「はい。」
それから家での処置のやり方を教えて貰って処置室を出た。
待ち合いに行くと3人が心配そうに駆け寄ってくる。
俺の背中に張り付いてる侑李の顔を覗き込んだり、頭を撫でたり。
痛み止めと湿布を貰って帰る。
雄也「大会に出たかったらお家でいい子にしてようね。」
そう言うと俺の背中で侑李は小さく頷いた。
帰ってからは留守番組が大騒ぎ。
状態を説明して、絶対安静なのを伝えて。(特にチビず−1)
宏太が帰ってきたら再度説明して。
大会の日まで、皆が侑李の手となり足となり。
お風呂も兄ズの誰かが一緒に入って。
侑李は大会に向けてできる限りの柔軟と筋肉作りをやった。
大会前日、もう一度病院へ行って足の状態を診てもらう。
先生「いい子に過ごせたんだね。明日の大会は出ても大丈夫だよ。」
先生の許可をもらった侑李はガッツポーズ。
侑李「明日の大会頑張るよ！！」
と満面の笑みで張り切っていた。
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○ぴーたん○(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます！温かく楽しいお話が書けたらと思っています。どうぞよろしくお願いします(^^) (2018年4月29日 21時) (
レス) id: ef012946bb (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 昨日初めて来ました！かわいくて面白くて繰り返し繰り返し読んでしまいます 。これからも頑張ってください (2018年4月29日 21時) (レス) id: 91711a694e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○ぴーたん○ | 作成日時：2018年3月18日 0時
