IF-c1 ページ3
総悟side
大して興味もなかったし、同じクラスでも話したこともなくて、下の名前すら知らなかった女に
一瞬にしてひかれた。
くやしいくらいの輝き。
その女は
演劇部だった。
**演劇部の天才少女**
文化祭。
友達は皆、係やら委員会やら忙しそうで
一緒に回る時間がほとんどなく、1人で満喫するだけしたらもう空き教室で寝ていようと思っていた
まぁ…オレも風紀委員の仕事があるが。
(さぼる)
別に気まぐれでたまたま体育館へはいった
そしたら
『俺は、あんたを……愛してるからこそ、別れたいんだ………』
まぁまぁ上手いが、まだかたいな。自分の方がマシだ。
とかなんとか思っていると
『……そ、そんな…………』
今にも泣きそうな、けどはっきりした声量。
声の主は、同じクラスの桜花(おうか)だった。
同じクラスということを忘れそうなくらいの存在だったやつ。
総悟にとって、正直興味を持つほどの相手ではなかった桜花、
彼女は、いつも何にも興味がなさそうな様子だった。
でもクラスメイトに話しかけられれば楽しそうにおしゃべりしている。そんな感じの娘だ
いつの間にか体育館のイスへ腰掛け、まじまじとみている自分がいた。
下の名前なんだっけ………
苗字しか覚えていない女の子にひかれた。
『私は………それでもいい…、貴方を愛しています…。』
ぽろぽろ泣いたり
『私今、幸せ…。あなたと一緒に………どこまでも行ける気がする。』
セリフ通り、本当に幸せそうな表情をする
なんていう子だろう。
演劇部が舞台から去るまで、沖田は彼女の姿を目でおっていた。
これが、すべてのはじまり
ーーー
桜花とは、夢主の苗字です。
桜花という名の人は申し訳ないのですが、お名前を変えて見るか、「おうか」や「さくらはな」とか読んでくださいませ<(_ _*)>
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作者名:沖田 菜李 | 作成日時:2018年3月9日 10時