Story.29 ページ29
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仕事
とは無情なもので。
大「あ、」
『こんにちは』
次の日も有岡さんのヘアメイクを担当することになっていた。
もう体調はすっかりいいのか、
いつも通り血色のいい頬に少しだけ安心した。
大「Aちゃん、その、昨日は」
『体調』
大「え、」
『良くなったみたいでよかったです。』
大「……うん、お陰様で」
昨日はありがとね
と気まずそうに笑う有岡さん。
あからさまに昨日の話題を避けていることを察してくれたのだろう。
どう接したらいいか分からなくても、
撮影の時間は決まっているし
私と有岡さんの仕事も決まっている。
とにかく今は一所懸命に、仕事を全うすることに集中したかった。
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撮影が無事終わり、楽屋で1人片付けをしていた私。
ドアの開く音に後ろを振り返ると
『有岡さん、』
大「あの、今ちょっといいかな」
『はい』
メイク道具の汚れを落としていた手を止め、
楽屋の入口に立つ有岡さんを見つめた。
大「昨日は、ごめんなさい。」
真っ直ぐな言葉と視線に胸が傷んだ。
そして、昨日のゆうりくんの言葉が頭に浮かんだ。
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侑「これはね、誰も悪くないんだよ」
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辛そうな顔と苦しそうな声。
どうしようも無い。
だから余計に胸が痛むの。
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菜子(プロフ) - 今さらですが、とても良いお話でしたよ (2019年4月15日 23時) (レス) id: f717513e5e (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - オムライス小娘さん» こんな亀更新でも待っていてくださる方がいるというのはとても心強いことですね( ; ; )ありがとうございます頑張ります( ; ; ) (2018年5月21日 23時) (レス) id: 505cdf870e (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 朱澄さん» 嬉しいですありがとうございます!( ; ; )そう言っていただけるととてもやる気に繋がります、、少し考えてみますね、、! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 505cdf870e (このIDを非表示/違反報告)
オムライス小娘(プロフ) - そらまるさん» そんなことないです!そらまるさんのペースでいいです!私は待ってます!!!頑張って下さい!! (2018年5月20日 23時) (レス) id: e1770cc48a (このIDを非表示/違反報告)
朱澄(プロフ) - 更新ありがとうございます!え、辞めちゃわないでください、、ゆっくりでも全然待ってるので頑張ってください!!!!! (2018年5月20日 23時) (レス) id: a9e17462c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そらまる | 作成日時:2017年5月28日 23時